犬の目に異変を感じたとき、
「このまま失明してしまうのでは?」と不安になりますよね。
- 最近、物にぶつかるようになった
- 目が白く濁っている
- 目が赤い
- 光を嫌がる
犬の目の病気は早期発見が何より重要です。
この記事では、犬に多い目の病気の種類・症状・治療法をわかりやすくまとめます。
代表的な犬の目の病気一覧
犬の目の病気にはさまざまな種類があります。代表的なものは以下の通りです。
犬の目の病気はなぜ起こる?
まずは、犬の目の基本的な構造を見てみましょう。

犬の目の病気は、ある日突然起こるわけではありません。
多くの場合、加齢・遺伝・外傷・感染・全身疾患など、いくつかの要因が重なって発症します。
まずは、犬の目の基本的な仕組みを簡単に理解しておきましょう。
犬の目は、
- 外側を守る「角膜」
- ピントを合わせる「水晶体」
- 光を感じる「網膜」
- 眼球内の圧力を保つ「房水」
といった構造でできています。
これらのどこかに異常が起きると、視力低下や痛みなどの症状につながります。
① 加齢
もっとも多い原因が「加齢」です。
犬も人間と同じように、年齢とともに目の組織が変化します。
- 水晶体が白く濁る(白内障)
- 網膜の機能が低下する
- 涙の量が減る
特に7歳以降は、目の病気が増える傾向があります。
シニア期に入ったら、定期的なチェックが重要です。
② 遺伝
犬種によっては、特定の目の病気にかかりやすい傾向があります。
例えば:
- トイプードル:白内障
- 柴犬:緑内障
- ミニチュアダックス:進行性網膜萎縮(PRA)
これは遺伝的な体質によるもので、若いうちから発症するケースもあります。
「まだ若いから大丈夫」と思わず、犬種特有のリスクを知っておくことが大切です。
③ 外傷
目は体の中でも特にデリケートな部位です。
- 散歩中の枝や草
- 他の犬との接触
- 爪でこする
といった軽い刺激でも、角膜に傷がつくことがあります。
小さな傷がきっかけで炎症や潰瘍に進行することもあるため、目を気にしている様子があれば注意が必要です。
④ 感染・炎症
細菌やウイルスによる感染も、目の病気の原因になります。
- 結膜炎
- 角膜炎
- ぶどう膜炎
涙や目やにが増えたり、目が赤くなったりした場合は、感染や炎症の可能性があります。
⑤ 免疫疾患・全身疾患
目の病気は、目だけの問題とは限りません。
例えば:
- 糖尿病 → 白内障のリスク増加
- 高血圧 → 網膜障害
- 自己免疫疾患 → 慢性的な炎症
体全体の健康状態が、目にも影響を与えることがあります。
目の病気は“早期発見”が鍵
犬の目の病気は、初期段階では気づきにくいことも少なくありません。
しかし、早期に治療を始めれば、視力を守れる可能性は大きく高まります。
「少し様子がおかしいかも」と感じたら、早めに動物病院を受診することが大切です。
よくある犬の目の病気一覧
ここでは代表的な病気を紹介します。
白内障
症状
- 目が白く濁る
- 視力低下
- 物にぶつかる
原因
- 加齢
- 糖尿病
- 遺伝
治療
- 進行初期は点眼
- 根本治療は手術
緑内障(りょくないしょう)
どんな病気?
緑内障とは、眼球の中の圧力(眼圧)が異常に高くなる病気です。
初期症状については「犬の緑内障の初期症状」で詳しく解説しています。
目の中では「房水(ぼうすい)」という液体が常に作られ、排出されています。
このバランスが崩れて房水がうまく流れなくなると、眼圧が上昇します。
眼圧が高い状態が続くと、視神経がダメージを受け、急速に視力を失う可能性があります。
初期症状
緑内障は、初期症状が比較的はっきり出ることが多い病気です。
- 目が赤くなる
- 黒目が白っぽく濁る
- まぶしそうにする
- 元気がなくなる
- 目を触られるのを嫌がる
特に「急に様子が変わった」場合は要注意です。
進行すると?
緑内障は進行が非常に早いことがあります。
急性の場合、1日〜数日で失明に至ることもあります。
進行すると:
- 強い痛み
- 目が大きく見える(眼球拡大)
- 視力消失
が起こります。
慢性型ではゆっくり進行する場合もありますが、いずれにしても早期治療が重要です。
治療法
治療の目的は「眼圧を下げること」です。
主な方法は:
- 点眼薬(眼圧を下げる)
- 内服薬
- レーザー治療
- 手術
- 重度の場合は眼球摘出
すでに視神経が大きく傷ついている場合、視力の回復は難しいこともあります。
緊急度
★★★★★(非常に高い)
「目が赤い+痛がる+元気がない」
この組み合わせは緊急受診レベルです。
進行性網膜萎縮(PRA)
症状
- 夜に見えにくい
- 徐々に失明
特徴
痛みはほとんどありませんが、進行性です。
ぶどう膜炎
症状
- 目が赤い
- 光を嫌がる
- 涙が多い
炎症性疾患で、他の病気が原因のこともあります。
角膜潰瘍
症状
- 目をしょぼしょぼする
- 片目を閉じる
- 涙が多い
外傷が原因で起こることが多いです。
犬種別に多い目の病気
症状から考える病気の可能性
目が白い
- 白内障
- 角膜疾患
目が赤い
- 緑内障
- ぶどう膜炎
急に見えなくなった
- 網膜剥離
- 急性緑内障
痛がる・触られるのを嫌がる
- 緑内障
- 角膜潰瘍
👉 症状別チェック記事はこちら
(内部リンク:犬 目 症状チェック)
すぐ病院へ行くべき危険サイン
以下の症状がある場合は早急に動物病院へ。
- 強い痛み
- 片目だけ急に腫れる
- 瞳孔が開きっぱなし
- 出血
- 急な失明
目の病気は時間との勝負になることがあります。
目の病気の検査方法
治療法の種類
点眼薬
眼圧を下げる薬、抗炎症薬など。
内服薬
炎症や感染を抑えるために使用。
手術
白内障や緑内障で選択されることがあります。
眼球摘出
重度の痛みを伴う場合に行われることがあります。
👉 治療の詳しい解説はこちら
(内部リンク:犬 目 治療ガイド)
治療費の目安
予防のためにできること
失明しても幸せに暮らせる?
犬は視覚以外の感覚(嗅覚・聴覚)が非常に発達しています。
適切な環境整備を行えば、
目が見えなくなっても穏やかに生活できます。
👉 盲犬との暮らし完全マニュアルはこちら
(内部リンク:盲犬 生活ガイド)
よくある質問(FAQ)
まとめ
- 犬の目の病気は早期発見が重要
- 症状を見逃さない
- 自己判断せず受診する
- 定期的な健康チェックを行う
不安なときは、迷わず動物病院に相談しましょう。
